例の滞納者対応の続きです。
最初から読む方はこちらからお願いします。→10か月分の家賃を滞納した約束を守れない入居者対応①
どうも、あまり詳しく書いていけないんだろうなと思ったりもしますが・・
今回は民事調停の1回目に行ってきました。
初めての民事調停
私の最大の関心事は、これでした。
相手方は現れるのか?
出てくれば、「滞納を解決するつもりがある」ってことだろうし、出てこなければ、「もう勝手にしてくれ(強制執行まで行ってくれ)」と言うことであろうと。
「調停の場に来てくれれば、優しくしよう(^^)♪」
そう思って臨みました!
裁判所に到着
「相手方、来てます?」
裁判所の書記官室を訪れた私の、最初の一言は、これでした。
:
担当書記官「いえ、それが、いらっしゃらないようです。」
残念!相手方は現れず。
しかも・・?
担当書記官「それとですね、相手方は司法書士を代理人に立てたようで、今朝このような回答書が届きました。」
どうも、当日の朝に、司法書士を立てて文書を送ってきたという話です。
ちなみに、民事調停の相手方への案内文(この日に裁判所に来なさい、という呼び出し)には、
「申立人(つまり私)の主張に異議があれば、1週間前までに主張しなさい」
といった記載があるみたいです。
担当書記官もあきれてました。
「てことは、今日はその代理人がいらっしゃってるってことです?」
担当書記官「いえ、ご都合がつかず、来られないと連絡がありました。時間になったら調停委員からお話を伺いますので、それまでこれを読んでお待ちください」
という感じで、相手方代理人から提出された回答書をもらって、待合室に入りました。
徹底抗戦の構え・・?
待合室で読んだその回答書には、このような趣旨の記載がありました。
- 賃貸契約の内容、未払い賃料については、異論無し
- 契約人は死亡している
- 相手方は連帯保証人だが、契約当初から生活保護受給者である
- 生活保護受給者を連帯保証人に参加させたこの契約には問題がある
- 滞納賃料の支払い方法は役所(生活保護の管轄)と相談して次回調整したい
- 賃貸物件内に残存する亡契約人の物品は早期に搬出するよう相手方を説得する
で、私が思ったのは、
「なにこれ?」
結局、昨日の今日で、話が急すぎて代理人の司法書士も状況を把握していないんでしょうね。
事実はまぁ仕方ないから認めるけど、どういう方針で行くべきかは何も検討できてないから、
契約を無効と主張する可能性も残しつつ、解決に向けた姿勢も示す。。
将来の選択肢を減らさないテキトーな回答を、とりあえず作った感がプンプンします。。
ま、その時は調べたりもできなかったので、私の常識で考えて、
役所が滞納金の面倒を見るはずもないので、(だって、そんなことしたら税金の使い方としておかしいでしょ?)
てことは、戦うことになるんだろうなと。
てことで、相手もプロですし、優しくするのはヤメました。
調停委員との面談
民事調停って、相手方がいないとすぐに解散かと思ってたんですが、
一応、調停委員の方との話はするようです。
調停委員の方には、これまでの背景・経緯・相手方に関する情報をお話したうえで、今後どのようなことを決めていきたいのか、という話をさせていただきました。
約1時間ほど話したでしょうか。
簡単に言うと、
- 契約を継続するのか打ち切るのか?相手方の意思を確認したい
- 契約を打ち切るのなら退去日を決めたうえで退去届を書かせてください
- 退去日を超えたら残置物の所有権を放棄するという記載にしてほしい
- 契約を継続するのであれば、今後の家賃滞納に対して予防線を張る内容で覚書を書面でかわしたい
- 契約を続けるにしても、打ち切るにしても、滞納金をどうやって支払うのかをはっきりしてほしい
- 例えば滞納金の支払いを分割払いにするとして、それが停止した時は退去の意思表示(契約解除と残置物の所有権放棄)とみなせるような調整をしてほしい
- その他、強制執行の時のために、差し押さえしやすくするための提案(もちろん、差し押さえしやすくするためとは言わないけど)
- 相手方が契約無効を主張してきたときのちょっとした脅し(効果は無いだろうけど)
こんな感じです。
あ、これまで書いてきた方針とずれてるかもしれませんが、
私は、相手方にお金があると思っているので、契約継続して搾れるだけ搾るのも悪くないかなと考えています。
ただ、今書いてて気づきましたけど、滞納金に対する利息の話をするのを忘れました・・
それから、相手方が連帯保証人契約の無効を主張する可能性を感じましたので、こんな話をしておきました。
- こちらは生活保護であることは、契約書作成時には知らなかった。というか今年になって知った
- 契約書の筆跡に絡めて、相手方か、仲介不動産屋のいずれかに、連帯保証人が生活保護であることを隠す意図があったかもね
そして何より、
相手方が生活保護の受給要件を満たさない可能性がある旨、吹聴しておきましたw
聞いてしまったからには、ちゃんと調べてくれるでしょう。。きっと。
ヘタしたら、刑事事件ですからね。。
その後、次回の日程を決めて解散となりました。
その後思ったこと
しかし、実際どうなんでしょうね。
相手方が、代理人を立てたってことは、何とかしなきゃとは思ってるんでしょうか。。
でも、どうしていいかわからず時間だけが過ぎてしまった。
そんな感じのダメな子なのかもしれません。
ていうか私の中では確信してます。
きっと夏休みの宿題は最後までやらなかったか、親に手伝ってもらっていたはず!
(私もやらなかった人だけど・・)
あと、代理人はプロですから、ヘリクツや無駄な時間稼ぎとかはしてこないでしょうから、解決に向けて進む希望は持てたような気がします。
相手は強くなったけど(といっても相続が専門ぽいけどw)、そのぶん、やりやすくなった気もします。
だって、セオリー通りに考えていけば相手の動きも読みやすくなるだろうし。。
次回までに、相手がどんな手を打ってくる可能性があるのか、勉強したいと思います。
では、続きはまた今度。