ボロ戸建ては古い物件が多いですよね。
私の物件も洋室より和室のほうが多い物件です。
賃貸物件では和室は人気がないようですので、全室とは言わなくても、いくつかの和室を洋室へ変更したいと思いました。
ということでまずは、和室の砂壁を壁紙クロスへ変更してみました。

最初はこんな状況でした。
砂壁を洋室っぽくする5つの方法
まずはいつものように、職人さんにやり方を聞いたり、インターネットで方法を調べてみました。
すると和室の砂壁を洋室っぽくする方法として、5種類見つかりました。
- 砂壁にシーラーを塗った後でペンキを塗る
- 砂壁にボンドとタッカー(またはコーススレッド半ネジ)でベニヤ板や石膏ボードを貼った後壁紙クロスを貼る
- 砂壁に全面パテを塗った後で壁紙クロスを貼る
- 砂壁の両側の柱に胴縁を留め、その上にベニヤ板を貼ってから壁紙クロスを貼る
- 砂壁の砂を落としてから下地のボードに壁紙クロスを貼る(下地が平らなときのみ)
砂壁にベニヤ板を貼る方法を選んだ経緯
私の物件では、砂壁の砂を落とす方法はとれませんでした。
下地が、竹を組んで土を塗った、土壁だったためです。(コンセントカバーを外すと確認できました)
また、砂壁の隅っこで試してみたところ、コーススレッドは効かずすぐに抜けてしまいましたが、タッカーは効くことがわかりました。
職人さんからは、この状態ならパテかベニヤが楽だけど、これだけ砂壁がしっかりしていればベニヤをタッカーで貼るのが一番簡単!とのアドバイスをいただきました。
使った道具と資材
次に、砂壁にベニヤを貼るために使った道具を紹介します。
まずベニヤ板は、職人さんのアドバイスを基に厚さ2.5mmのものを使いました。
それから、このベニヤ板を固定するためのガンタッカです。
針(ステープル)ができるだけ壁に深く刺さるように、13mmのステープルが使えるものを購入しました。
ただ、やってみて後からわかったのですが、手動のガンタッカでは針が深く刺さらない場合がよくあります。
針の刺さり方が浅いと、表面がでこぼこしてしまい、壁紙を貼ってもかっこ悪くなっちゃいます。
ですから、予算が許せば、打ち込み力の強いエアタッカーにすべきと思います。
特に、打ち込み力を調整できるものが良いです。
それから、ベニヤ板を切るためのカッターナイフと定規。
ベニヤ板の横幅が90cm程度ですから、定規は1mのものを購入しました。持ち手のついたものが楽でした。
それから、貼り付けに使うボンドとくし目ゴテです。ベニヤ板の片面にべったり塗るので多めに用意します。
私は6畳の部屋でこれ1つ使いました。
★★★注記★★★
この記事を書いた当時は木工用ボンドを使っていましたが、乾く際に反りがでて問題になる可能性があるため、今ではシリコン系のボンドを使っています。
それから、ミニハンマーとパテを使いました。
ミニハンマーはステープルの打ち込みが弱い時に、叩いて調整するためです。100円ショップで買ったものです。

パテは2箱買いました。
パテは壁紙を貼る前の面づくりに使用します。
このワイドスーパーは使いやすいですね。
必要な道具はこれくらいです。
あ、もし、砂壁の状態が悪く、ぽろぽろ砂が落ちてくるようなら、まず最初にシーラーを塗って固めてしまう必要がありますので、シーラーが必要になります。
ベニヤ板を砂壁に貼る方法
ベニヤ板を砂壁に貼る手順は簡単です。
ベニヤ板を切る
貼り付けする面を測り、2.5mmの薄いベニヤ板をカッターで切ります。
何度か切り込みを入れていけば簡単に切れます。
1度目はベニヤ板に溝をつけるイメージで、定規に沿わせることを優先して軽めに切り込みを入れます。
2度目以降は、この溝に沿って、何度かカッターで切っていきます。
ちなみに、後で壁紙を貼るときに気付いたのですが、ベニヤ板は、壁紙を貼る方向とは垂直に貼るのが良いと思います。(壁紙の切れ目と、ベニヤ板の切れ目が合わないようにするためです)
↓廊下の砂壁に貼るために切ったベニヤ板を並べてみた、の図。

ベニヤ板にボンドを塗る
次に、ベニヤ板の裏面にボンドを塗ります。ボンドを塗るとベニヤ板が反ってきますが、気にせず塗ってください。
ボンドは、くし目ゴテを使ってたっぷり塗りました。
★★★注記★★★
この記事を書いた当時は木工用ボンドを使っていましたが、乾く際に反りがでて問題になる可能性があるため、今ではシリコン系のボンドを使っています。
ベニヤ板を砂壁にタッカーで固定する
次はベニヤ板を砂壁に貼ります。

ここで職人さんからのアドバイスがありました。
タッカーは、ボンドが乾くまでの補助として使うイメージなので、たくさん打たなくてよい。
ベニヤ板の4隅をタッカーで留め、辺の部分や中心の部分は、ベニヤ板が浮いてくるところを抑えるイメージです。
タッカーを打ちすぎると、この後の工程(パテ塗り)が大変です・・
それから、できるだけ直線上にタッカーを止めると、後でパテを塗るのが楽になります。
ボンドが乾いたらパテで面を作る
ボンドが乾いたら、タッカーの針を隠すためにパテを塗ります。

上にも書きましたが、エアタッカーのような強力なタッカーを使っていなかったため、ステープルがベニヤ板にきちんと埋め込まれず、でこぼこになってしまいました。
これをちゃんと平らにしておかないと、後で壁紙を貼ったときにでこぼこしてしまうそうです。
また、1年2年後にステープルが錆びて壁紙に移ることがあるので、パテできれいに隠す必要があるそうです。
ということで、まずはステープルが深く刺さるように、ミニハンマーをステープルに当て、上から別のハンマーで叩きます。
その後、パテを塗って平らにしました。(乾いた後、紙やすりで平らにします)
壁紙を貼る
面が平らになったら、壁紙クロスを貼って完成です!

砂壁リフォームのおススメの方法
やってみて思ったのですが、砂壁にベニヤ板を貼って洋室化する作業は、結構タイヘンです。
工程の種類も多いので、道具も必要ですし、時間もかかってしまいます・・
また、タッカーが深く刺さってないと、パテを何度も塗ることになります。(今回は結局、平らになるまでにパテを3回塗りしました)
正直、後で試した、ペンキで塗装する方法か、下地を最初からパテで作る方法が楽だったと思います。
私としては、パテ処理できる場所ならパテを塗った後で壁紙、難しいところはペンキで塗装が簡単で仕上がりも悪くないためおススメです。